2008/11/24

9/17 キャンジン・ゴンパ


天気がよくなってきたので付近を散策。ロッジが集まっているところから、少し離れてみると人や建物の姿はなくなり、見えるのは景色とヤクだけ。
ポンゲン・ドプク(Ponggen Dopku:5930m)?
リルン氷河。左側のピークがランタン・リルンのはずなんだが、ちょっと雲が濃くて見えません・・・。

谷の下のほうを見ると雲があがってきているのが分かった。結局、晴れた景色を見られたのは2時間くらいだった。

谷の奥のほうを見た図。さらに進むと1日でランシシャ・カルカまで至る。今回は時間の都合で無理だけど、いつか行ってみたい。
青い空と草原のコントラストが美しかった。夕日が差し込んで、山が照らされると一段ときれい。
出発して5日目、がんばって来てよかった!
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9/17 グムナチョク〜ランタン〜キャンジン・ゴンパ

6時過ぎに起床。朝食はハチミツつきのチベタンブレッド。しばらくするときのう追い越した行商人の一行もやってきて朝食をとっていた。
7時前に出発。
しばらく行くとゴラタベラに到着。ここからは木が少なくなって視界が一気に開けて来て何となくテンションも上がってきた。
ここで休憩していると、またさっきの行商人の一行がやって来た。目が合ったので笑っていた。
ここまでくると昨日みたいな急な登りもあんまりないのでラクチン。しかも他の旅行者が全くいないし、歩いていて気持ちいい。

ランタン村に近づくと石畳やマニ壁が出現して、12時ころランタン村に到着。適当な宿でチャーハンを食べた。
ここからランタンリルンが見えるはずなのだが、山の上のほうは雲が厚くて見えず、残念。
ここランタンは農業などをやっている人もいる普通の村だが、ロッジが異様に多い。
この時期ほとんど旅行者はおらず、休業している宿も多いのだが、最盛期は部屋も埋まるのかな。
ランタンを出るとしばらく同じような村を通るのだが、この時期キャンジンゴンパまではまったく茶屋がなかった。
よく道をヤクが塞いでいるんだけど、近づくと逃げられた。

キャンジンゴンパまでもう少しというところで天気がまたもや悪化。そして寒い。道を急いでいると向かいから女性がやってきてキャンジンゴンパではうちの宿に泊まっていけという。泊まる人が少なくてアットホームということを言いたかったみたいだが、「only you and me」とか言われるからドキッとした(もちろん旦那と息子がいた訳だが)。結局泊まることにして着いていくことにしたけど、歩くペースが早くて着いていくのがしんどかった。

15:00ごろキャンジンゴンパ到着。やったー。うわさ通りロッジだらけだけど旅行者は皆無。泊まったのはLovely lodgeというところ。シャワーを浴びてしばらく休んできると、天気が回復して来たので散策に出かけた。
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2008/11/16

9/16 シャブルベシ~グムナチョク

6:00起床。宿で朝飯を食べ、7:00出発。まずは橋を渡ってオールド・シャブルベシと言われるところに行くのだが、橋に降りる道が分からず、いきなりちょっと迷った。すぐ気がついて戻ったけど、この先大丈夫だろうか…。
毛沢東派?以前はトレッキング中に出会うことが多かったらしいが…。
初めは川沿いの道をアップダウンしながら徐々に登っていく。この辺は木が生い茂っている。山登りは4、5年前に富士山に行った以来だが、意外に体力的には大丈夫そうだ。途中ドマンというところでしばし休憩。

ここからが登りがきつくなった。暑いのでズボンの裾をまくって歩いていたのだが、すねを見ると黒い物体が。泥かと思ったけど、どうやらヒルみたいだ。ぎょえぇ。ここは冷静になり、むかしなんかの映画で見たようにライターで炙ってみた。するとヒルがくねくね動きだした。しかし、なかなか離れないので結局、手で振り払う。ちょっと血が出たけど、一応ことなきを得た。

が、落ち着いて見ると、俺のすね毛も全焼していた…。

しばらく歩くと日本の学生2人+教授に遭遇。キャンジンゴンパの先のヤナ氷河を研究しているそうで、今が帰り道だそうな。研究でこんなところに来られるなんてうらやましい。しかし、これが旅行中にまともに日本語話した唯一の機会になってしまうとは…。

あいかわらず登りが続くのだが、この辺でスタミナ切れか足が動かなくなった。しょうがないので、持っていたカロリーメイト的なものを食べて休んでいたが、朝飯が少なかったのかな。

12:00バンブーロッジ着。今日登って来た人では自分が一番乗りみたいだ。ほんとにこの時期は人が少ない。ここではモモというチベット風餃子と、インスタントラーメンを注文。うーん、ちょっと油っこい。

1時間後出発。小川を渡ったところで道を見失う。引き返してルートを見つけたけど、ちょっと時間をロスってしまう。

ランタン川をわたって、しばらく行くときのうお茶をおごってくれたチベタンに追い越された。で、この先のラマホテルでゲストハウスをやっているので泊まっていけという。俺はその先のゴラタベラまで行きたいんだけど、高度が急にあがるので高山病になるぞと言われた。2800mくらいが高山病になるボーダーらしく、それより低いので大丈夫だと思うが。たしかに一日目はラマホテルに泊まるのが一般的だけど、4日でトレッキングするためには、今日中にもっと先まで行かねば。


さらに高度を上げていくとラマホテルに到着。6〜7時間が標準的な所要時間らしいが、休憩時間を差し引くとだいたい同じくらいのペースだ。

しばらく行くと登山道の3mくらい先に茶色いしっぽ?が見えた。おおっ、と思ったが一瞬で茂みの中に去っていった…(当然写真は撮れず)。これはヒマラヤに棲息するレッサーパンダに間違いない!
旭山動物園で見たレッサーパンダは愛嬌たっぷりだったけど、本場のレッサーは当然人間には慣れてなくて、やっぱり天然モノは違うな、と思った。

この辺から小雨が降り出し、ちょっと暗くなって来たので先を急いだが、なかなか着かない。結局、ゴラタベラまでは諦めて、その手前のリバーサイドロッジというところに泊まった。

川べりの一軒宿で、ちょうど「北の国から」で出てきそうな家だ。まあ、「北の国から」は見たことないんだけどね。宿のオヤジは陽気で、チベットの弦楽器?を弾いて歌っていた。10月になると日本人客がこの先のゴラタベラにヘリコプターで大勢やってくるそうで、カタコトの日本語をいろいろ話していた。

寝るまぎわに手を見るとまたヒルがくっついていた。今回は血は吸われなかったけど、寝てる間にやられると嫌だな。
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2008/11/01

9/15 カトマンズ~シャブルベシ

4:30起床。あまりの暗さにビビって少し二度寝した。

宿の人を起こして5:30ころに出口を開けてもらいチェックアウト。

待ち構えていたタクシーに乗り、きのう旅行会社の人に教えてもらったバラジュのバス乗り場まで行ってもらう。当然この時間は道はがらがらなのであっという間に到着。結局、きのう自分がうろうろしていたところだった。何できのうは気づかなかったのだろう。

バス出発まで30分くらいあるが車内で待つことにした。ほぼ一番乗りだったのだが、次々に人が乗り込んできて結局満員になった。それまでの間に女の人が乗りこんできてカードを全員に配りだした。見るとネパール語と英語で「恵まれない子供に愛の手を」的なことが書かれていた(多分)。日本ではこんなアグレッシブな募金活動はないけど、あったとしても無視されるような気がする。しかし、ネパール人はわりと素直なのか全員募金していた。いちおう俺も…。

しかし、そのすぐあとに別の女性が乗ってきておんなじようにカードを配りだした。またかよ、と思って苦笑いして隣の人を見ると、やっぱり苦笑いしていて、さっき払ったよと追い返していた。

乗客には旅行者はほかに欧米人のおばちゃんがいた。オーストリアから来ていて、俺と同じキャンジンゴンパを目指すらしい。はじめオーストラリアと聞き間違えたんだけど、ネパール人にもオールトラリアと勘違いされていた。かわいそ…。

ほどなくしてバス出発。すぐに山道に入る。どんどん人が乗ってくる。バスの最後部の座席に座っていたけど、6人掛けだよ。せますぎ。骨盤折れそう。しかし、ネパールは多民族国家だけあって、見た目インド人の人もいれば、日本人と顔つきが同じ人もいておもしろい。客どうしで雑談も弾んでいるようだし、気さくな人たちだ。

途中、昼メシ休憩。その辺の食堂でダルバートを食べる。豆のカレーみたいなもので、ネパールの食事といえば基本はこれらしい。なかなうまい。

しばらくして舗装が途絶え、砂利道に入る。標高がどんどん上がり、谷底が曇って見えないくらいだ。しかし、ただでさえ遅いのに対向車とすれ違うたびに止まるのでなかなか進まない。ガードレールもない山道なので、このすれ違いのときに谷底に落っこちるんじゃないかとハラハラしていた。しかも、車内が込んでくると屋根の上にも人が乗ってきて重心が高くなり、さらに不安定に。やめて…。帰りの飛行機で会った日本人がいうには同時期にポカラ方面のバスが谷底に落ちて30人くらい死んだんだそうだ。こわー。

途中市場みたいなところで人が大勢乗ってきたんだけど、おっさんが乗車を拒否されていた。たぶん荷物が多すぎるからなんだろうけど、おこってバスをボコボコたたいていた。駄々っ子かよ。

しばらく行くと、バスが止まり乗客が降ろされた。前方の道が流されているのでバスを軽くして強行突破を試みようというわけだ。なんという荒業。しかし、状況がよく飲み込めない俺とオーストリア人は降りるタイミングを逃し、そのままバス出発。

ガタン。激しくバスが傾き、一瞬逝ったかと思ったが一命は取り留めた。




2:00ころラムチェRamcheに到着。この先は完全に道が流されていてバスが通れないので、徒歩で移動するらしい。なんじゃそりゃ。まず道を直せよ。



道といっても所々、山道になっていて、一日早いトレッキングに突入だ。しかし、まだサンダル履きなので往生したぜ。



30分弱歩き、ようやく次のバス発見。
出発までは時間があるようだ。ここでたまたま会ったランタン谷の途中でゲストハウスをやっているチベタンがいろいろ教えてくれた。ここでバス待ちをする人を見越して写真のようにぼろい掘っ立て小屋に、即席の茶屋ができているんだけど、この人が紅茶をおごってくれた。親切なんだけど、俺のゲストハウスに泊まりに来いと営業活動も必死だったな。

ここで1時間くらい待つと、次のバスの乗客も歩いてやってきた。うち7,8人は欧米からの旅行者だ。こいつらも同じバスに乗るらしい。
つまり、2台分の乗客が1台に乗るわけだ。まじかよ…。

全員乗り切ったけどバスは超絶満員。屋根も満員で、窓の上には一列に並んだ足がぶらぶら揺れていた。

さっきから足がくすぐったいなー、と思ってみるとダンボールの中にニワトリがいて、俺のすね毛をついばんでいたみたいだ。うまいか?さっきはバスの戸棚に無理やりニワトリをねじ込んでいた客もいたし、家畜小屋ですか。ここは。

しばらくして隣の兄ちゃんが話しかけてきた。軍隊に所属しているらしく、ゴサインクンドを警備しているそうだ。ネパールで軍隊といえば、テロリストと戦わないといけないから、ほんと命がけだよな。フレンドリーなやつで写メを撮られたりした。俺も写真とっておけばよかった。気をつけてねー。

ドゥンチェの手前で旅行者は下ろされてパスポートと許可証のチェック。事前に許可証を準備していないのでちょっとドキドキ。だが、あっさり俺ともう一人の旅行者はここで入園チケットを発行してもらった。事前に準備していた人は入園チケットとトレッキング許可証の両方持っていたけど、おれは入園チケットだけいいみたいだ。ラッキーだけど、いい加減だな。
そしてドゥンチェに到着。さっきの軍人も降りていった。

目的地シャブルベシまでもう少し。のはずだが、アップダウンが激しくめちゃ遅い。1時間くらいたっているのにまだドゥンチェの町が見える。早く着いてー。

この辺からはチベット系の人が多くて、道端に仏塔も建っている。もう夕方なので野良仕事帰りの人がラッキーとばかりにバスに乗り込んできた。が、それも満員になり、途中からは乗車拒否されていた・・・。

18:30、完全に日が落ちてシャブルベシ到着。結局、12時間かかった。うち2,3時間は歩きと待ち時間だけど。今夜は適当にポタラゲストハウスというところにとまった。
チベット系の夫婦が営んでいるんだけど、居間の殺風景な雰囲気とかが俺の祖母の家に似ていて懐かしい感じがした。
今日も疲れたわい。明日からが楽しみだ。

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