2008/11/01

9/15 カトマンズ~シャブルベシ

4:30起床。あまりの暗さにビビって少し二度寝した。

宿の人を起こして5:30ころに出口を開けてもらいチェックアウト。

待ち構えていたタクシーに乗り、きのう旅行会社の人に教えてもらったバラジュのバス乗り場まで行ってもらう。当然この時間は道はがらがらなのであっという間に到着。結局、きのう自分がうろうろしていたところだった。何できのうは気づかなかったのだろう。

バス出発まで30分くらいあるが車内で待つことにした。ほぼ一番乗りだったのだが、次々に人が乗り込んできて結局満員になった。それまでの間に女の人が乗りこんできてカードを全員に配りだした。見るとネパール語と英語で「恵まれない子供に愛の手を」的なことが書かれていた(多分)。日本ではこんなアグレッシブな募金活動はないけど、あったとしても無視されるような気がする。しかし、ネパール人はわりと素直なのか全員募金していた。いちおう俺も…。

しかし、そのすぐあとに別の女性が乗ってきておんなじようにカードを配りだした。またかよ、と思って苦笑いして隣の人を見ると、やっぱり苦笑いしていて、さっき払ったよと追い返していた。

乗客には旅行者はほかに欧米人のおばちゃんがいた。オーストリアから来ていて、俺と同じキャンジンゴンパを目指すらしい。はじめオーストラリアと聞き間違えたんだけど、ネパール人にもオールトラリアと勘違いされていた。かわいそ…。

ほどなくしてバス出発。すぐに山道に入る。どんどん人が乗ってくる。バスの最後部の座席に座っていたけど、6人掛けだよ。せますぎ。骨盤折れそう。しかし、ネパールは多民族国家だけあって、見た目インド人の人もいれば、日本人と顔つきが同じ人もいておもしろい。客どうしで雑談も弾んでいるようだし、気さくな人たちだ。

途中、昼メシ休憩。その辺の食堂でダルバートを食べる。豆のカレーみたいなもので、ネパールの食事といえば基本はこれらしい。なかなうまい。

しばらくして舗装が途絶え、砂利道に入る。標高がどんどん上がり、谷底が曇って見えないくらいだ。しかし、ただでさえ遅いのに対向車とすれ違うたびに止まるのでなかなか進まない。ガードレールもない山道なので、このすれ違いのときに谷底に落っこちるんじゃないかとハラハラしていた。しかも、車内が込んでくると屋根の上にも人が乗ってきて重心が高くなり、さらに不安定に。やめて…。帰りの飛行機で会った日本人がいうには同時期にポカラ方面のバスが谷底に落ちて30人くらい死んだんだそうだ。こわー。

途中市場みたいなところで人が大勢乗ってきたんだけど、おっさんが乗車を拒否されていた。たぶん荷物が多すぎるからなんだろうけど、おこってバスをボコボコたたいていた。駄々っ子かよ。

しばらく行くと、バスが止まり乗客が降ろされた。前方の道が流されているのでバスを軽くして強行突破を試みようというわけだ。なんという荒業。しかし、状況がよく飲み込めない俺とオーストリア人は降りるタイミングを逃し、そのままバス出発。

ガタン。激しくバスが傾き、一瞬逝ったかと思ったが一命は取り留めた。




2:00ころラムチェRamcheに到着。この先は完全に道が流されていてバスが通れないので、徒歩で移動するらしい。なんじゃそりゃ。まず道を直せよ。



道といっても所々、山道になっていて、一日早いトレッキングに突入だ。しかし、まだサンダル履きなので往生したぜ。



30分弱歩き、ようやく次のバス発見。
出発までは時間があるようだ。ここでたまたま会ったランタン谷の途中でゲストハウスをやっているチベタンがいろいろ教えてくれた。ここでバス待ちをする人を見越して写真のようにぼろい掘っ立て小屋に、即席の茶屋ができているんだけど、この人が紅茶をおごってくれた。親切なんだけど、俺のゲストハウスに泊まりに来いと営業活動も必死だったな。

ここで1時間くらい待つと、次のバスの乗客も歩いてやってきた。うち7,8人は欧米からの旅行者だ。こいつらも同じバスに乗るらしい。
つまり、2台分の乗客が1台に乗るわけだ。まじかよ…。

全員乗り切ったけどバスは超絶満員。屋根も満員で、窓の上には一列に並んだ足がぶらぶら揺れていた。

さっきから足がくすぐったいなー、と思ってみるとダンボールの中にニワトリがいて、俺のすね毛をついばんでいたみたいだ。うまいか?さっきはバスの戸棚に無理やりニワトリをねじ込んでいた客もいたし、家畜小屋ですか。ここは。

しばらくして隣の兄ちゃんが話しかけてきた。軍隊に所属しているらしく、ゴサインクンドを警備しているそうだ。ネパールで軍隊といえば、テロリストと戦わないといけないから、ほんと命がけだよな。フレンドリーなやつで写メを撮られたりした。俺も写真とっておけばよかった。気をつけてねー。

ドゥンチェの手前で旅行者は下ろされてパスポートと許可証のチェック。事前に許可証を準備していないのでちょっとドキドキ。だが、あっさり俺ともう一人の旅行者はここで入園チケットを発行してもらった。事前に準備していた人は入園チケットとトレッキング許可証の両方持っていたけど、おれは入園チケットだけいいみたいだ。ラッキーだけど、いい加減だな。
そしてドゥンチェに到着。さっきの軍人も降りていった。

目的地シャブルベシまでもう少し。のはずだが、アップダウンが激しくめちゃ遅い。1時間くらいたっているのにまだドゥンチェの町が見える。早く着いてー。

この辺からはチベット系の人が多くて、道端に仏塔も建っている。もう夕方なので野良仕事帰りの人がラッキーとばかりにバスに乗り込んできた。が、それも満員になり、途中からは乗車拒否されていた・・・。

18:30、完全に日が落ちてシャブルベシ到着。結局、12時間かかった。うち2,3時間は歩きと待ち時間だけど。今夜は適当にポタラゲストハウスというところにとまった。
チベット系の夫婦が営んでいるんだけど、居間の殺風景な雰囲気とかが俺の祖母の家に似ていて懐かしい感じがした。
今日も疲れたわい。明日からが楽しみだ。

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